点検口は、建物の壁や天井に設置される小さな扉で、電気配線、配管、換気システムなどのメンテナンスや点検を容易にするために使われます。アルミニウム製の点検口は、その軽量さ、耐久性、さびにくい特性から多くの建築物で採用されています。
アルミニウムは非常に軽量であるため、取り扱いや設置が容易です。
アルミニウムは耐食性が高く、湿気や腐食の影響を受けにくいため、長期間にわたってその性能を維持します。
アルミニウムは表面処理がしやすく、建物の内外装に溶け込む美しい仕上がりを実現します。
アルミニウムはリサイクルが可能で、環境に優しい素材としても注目されています。
アルミニウム製の点検口は、商業ビル、オフィス、住宅、工場など、さまざまな場所で見ることができます。主に、以下のような用途で使用されます。
点検口は、施工される場所によって使用する点検口が変わり、天井用、壁用、床用の3種類があります。
基本的に建物内部に施工されるものですが、建物外部の軒に取り付ける場合もあり、専用の部品を使用して取り付けます。
点検が必要な設備に応じて、適切なサイズや形状を選ぶ必要があります。
点検口の形状は、大きく分けて3種類存在します。
➀額縁タイプ:枠の幅が広く、施工しやすい形状。
②目地タイプ:枠の幅が細く、目立ちにくく意匠性が高い形状。
③外枠額縁・内枠目地タイプ:上記2種類の中間となる形状。
サイズは、303(300)mm、454(450)mm、606(600)mmが主流です。
天井材として使われる石膏ボードの寸法に合わせ、尺単位(1尺303mm)のサイズ振り分けとなっています。
屋内か屋外か、湿度が高い場所かなど、設置環境に適した材質やタイプを選びます。
医療施設や住宅など、外気と隔離し、室内温度や湿度を安定させたい部屋や建物には、気密・断熱タイプが使用されます。
コインラッチと呼ばれるマイナスドライバーや硬貨で操作する簡易的な施錠方法が使用されるほか、セキュリティを考慮して、鍵付きの点検口を選ぶ場合もあります。