スパンドレルとは?

建築用語上では
①三角状をなす壁
②カーテンウォール構法で、上下の窓の間を満たす壁パネル
③防火区画における床や壁で延焼を防ぐ為の壁等
④目透しばり用に加工した長尺の金属板
が記述されています。

「三角状をなす壁」と「カーテンウォール構法で上下の窓の間を満たす壁パネル」「防火区画における床や壁で延焼を防ぐ為の壁等」は、建物の部位を意味していますが、「目透しばり用に加工した長尺の金属板」は部材の名称となります。

今回はこの内外装仕上げ材として用いられる「目透しばり用に加工した長尺の金属板」について説明します。

「目透しばり用に加工した長尺の金属板」(サイディングもこれに含まれることがあります)は外壁や天井・内壁に使用されることが多く、耐久性や意匠性を要求される部材です。取り付けに必要な留め具が隠れるような構造になっており、デザイン性も優れています。

  • ①三角状をなす壁
  • ②スパンドレルの範囲(断面図)
  • ③防火区画に接する外壁で、開口部からの炎の回り込みを防ぐ
  • ④目透しばり用に加工した長尺の金属板

アルミ製スパンドレルの特長

部材である「目透しばり用に加工した長尺の金属板」にはいろいろな種類がありますが、中でも、アルミニウム合金押出形材製は、アルミ板材製に比べて高強度で外装に使用が可能であることや、シャープな仕上面のデザインも加え、陽極酸化塗装複合皮膜や焼付塗装などにより、表面仕上げの高い品質が得られることから、外壁や玄関前キャノピー軒天・柱型などにも使用されます。

また、内装の天井や内壁では、設備などとの取り合いにより複雑かつ詳細な加工を要求されますが、切削による穴あけや曲線曲げも容易です。

表面仕上は、陽極酸化塗装複合皮膜のシルバーとブロンズ色が主流であるが、色種に富んだ焼付塗装はアクリル・ウレタン・フッ素樹脂からの選択が可能でデザインの幅が広がります。
近年ではシート貼りでリアル感の高い木目調等も要求が増えており、マンションのエントランスへの採用をはじめ空間デザインが大きく広がっています。

アルミスパンドレルは大きく分けて2種類(押出形材・板材)

ビレットと言われるアルミの棒状のものを高温で熱してところてんのように押出す、アルミニウム合金押出形材スパンドレルと、ロール状になっているアルミ板を加工するアルミニウム合金板材スパンドレルの大きく2種類に分類されます。

押出形材だから出来る様々な表現

細かなリブ形状なども表現でき、種類が多いのが特長です。

スパンドレルの材質は?

建築基準法上において、防火区画などの制限を受ける場合は、鉄製やアルミニウム合金製のスパンドレルが多く採用されます。

■鉄製
鉄製はコイル材と呼ばれる板状を成形した部材です。
塗装鋼板・ガルバリウム鋼板や亜鉛めっき鋼板ベースのカラー鋼板が使用されています。ガルバリウム鋼板は耐久性に優れており使用頻度が高いものの、カラー鋼板などは腐食が早くメンテナンスの考慮が必要です。

■アルミニウム合金製
板材(ロールフォーミング材)と押出形材が使用されています。経済性に富んだ板材に対し、押出形材は高価ながらシャープで加工しやすくデザイン性に優れています。
理研では、押出形材において不燃材料認定を取得し、高強度・高耐候性の品質を確保しています。

アルミニウム製の特長:
・優れた耐候性
・陽極酸化塗装複合皮膜による豊富なカラーバリエーション
・切削による穴あけや曲線曲げも用意

こんなところで使われている!
使用箇所別RIKENのアルミスパンドレル

<天井>

一番身近なのは駅・バスターミナル・空港等の天井!こんなところにもRIKENのスパンドレルが!

<軒天>

ホテルエントランス(軒天)・病院・学校・庁舎・マンションの渡り廊下などにも

<外装>

外装・外壁に使われています

<内装>

学校・オフィス・マンションの内壁・内装などにも広く採用されています

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