アルミ製笠木は、建物屋上部のパラペット部等に取付けられ、日射や風雨等を直接受けることを防ぐことにより、防水層やコンクリート等の劣化を守ります。1979年「パラカサ」は、オープンジョイント方式を採用し発売を開始しました。
屋上等の防水層端部を保護する機能として、「笠木」の他に「水切り」や「水切り笠木」をラインアップしオープンジョイント方式を普及させました。また、アルミの特性を発揮した「棟上導体システム」は、落雷から建物を守る機能を持ちます。
やがてRC工法からALCを使用する鉄骨造が増加し、「下端水切り」や複合躯体に対応する「力板仕様」が開発され、意匠性のニーズに対応する「化粧前カバー・化粧フラット」を発売しました。
近年は建物の用途が多様化し、複雑な平面に対応するためR形状や異形コーナー役物は、素材から加工・表面処理までが求められ、品質・短納期・経済性・施工性の総合的な対応で信頼を得ています。
溶接した後に表面処理が可能な為、加工できる形の幅が広がり、複雑な平面形状にも対応できます。
密閉形式を取らない乾式工法(オープン式)を採用し、風が隙間を通る為、入った水を外に逃がします。(躯体には必ず防水処理が必要です。)
さまざまな躯体形状に対応し、簡単な施工手順で標準化が図れ、工期の短縮ができ、経済的です。
RIKENのアルマイト艶消しクリアー製品は陽極酸化皮膜の上に、電着塗装(艶消しクリアー)が施されているため、紫外線、風、酸性雨等の自然条件に対して耐候性が優れています。(使用条件や環境により本来の性能が確保できない場合がありますので、定期的な清掃をお願いします)
本製品の主材料は、国土交通大臣の不燃材料認定を取得しています。
・NM-3448 アルマイト・焼付塗装
多様な表面処理による色調豊かなカラーを備えています。
近年は、建築構造の多様化や多機能に対応しています。複合躯体による幅広化やロッキング構法・デザイン性・建物の平面形状の複雑化による対応が可能です。
自社工場の一貫生産体制により笠木の役物なども対応が可能となり、工期対応もご相談ください。
二重壁用 力板
複合躯体による笠木本体の幅広化に対応する「力板(ちからいた)」は、押出成型セメント板やALC・PC板などの二重壁にも、安全かつ確実な施工を実現しました。
パラマスク
建物の乾式化や軽量化を目的としたパラペット部のボード構法に対応した「パラマスク」はメンテナンス性や施工性に優れます。
ロッキング構法対応笠木
ALC・PC板のロッキング構法において、層間変位で生じる躯体天端の段差を独自の「ロッキングジョイント(特許取得)」で吸収し、笠木の破損を未然に防ぎます。
外壁の一部を形成する笠木にもデザイン性が要求され、前面カバーを7種類から選べ、更に壁中間部に同じデザインの「見切りカバー」との連携が可能な「化粧前カバー」や、外壁面の最上端部にシャープさと重厚感を与える「化粧フラットタイプ」は施工性にも優れ工期短縮にも貢献します。
見切りカバー
化粧前カバー
化粧フラットタイプ