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−−−350 JIS H 8602 2010(抜粋) アルミニウム及びアルミニウム合金の陽極酸化塗装複合皮膜60注記1 JIS H 8602:1992で規定している種類との比較を附属書Cに示す。 注記2 適用環境において、“過酷な環境”とは、腐食・劣化の激しい地域で海浜及び沿岸をいい、“一般的な環境”とは、工業地域、都市地域及び田園地域をいう。 注a) 耐候性は、キセノンランプ式促進耐候性試験又はサンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験のいずれかの試験を行う。 b) 複合耐食性試験は、紫外線蛍光ランプ式促進耐候性試験を行った後、キャス試験を実施する。 注a) 陽極酸化皮膜厚さを測定するときに、複合皮膜の厚さも測定しておくとよい。 Aluminum Copingこの規格は、アルミニウム及びアルミニウム合金の展伸材の素地の防食、美観などを目的として施す陽極酸化塗装複合皮膜(以下、複合皮膜という。)について規定する。この規格で用いる用語及び定義は、JIS H 0201によるほか、次による。3.1 陽極酸化塗装複合皮膜 複合皮膜の種類は、複合耐食性及び耐候性によって区分し、表1の4種類とする。 なお、種類は、複合耐食性及び耐候性の両方の性能を満足しなければならない。表1−陽極酸化塗装複合皮膜の種類 5.1 外観5.2 性能 海浜とは、海岸線から300m以内の地域(飛来する海塩粒子の影響が最も激しい地域)をいう。 沿岸とは、海岸線から300mを超えて2km以内の地域(飛来する海塩粒子の影響が比較的大きい地域。ただし、南西諸島の島は、海岸線から2kmを超えても、 すべてこの区分に入れる。)をいう。 工業地域とは、生産活動に伴って、大気汚染物質[硫黄酸化物 (SOx) 、窒素酸化物 (NOx) 、降下ばいじんなど]を発生する地域をいう。 都市地域とは、商業及び生活活動に伴って大気汚染物質を発生する地域をいう。 田園地域とは、大気汚染物質の影響が少ない地域をいう。 紫外線露光量の多い地域とは、亜熱帯海洋性気候に類似した地域をいう。 なお、この試験は、種類Cには適用しない。なお、測定方法は、6.4による。アルミニウム及びアルミニウム合金に平均皮膜厚さ5μm以上の陽極酸化処理を施した後、塗装を施すことによって陽極酸化皮膜の性能に塗膜の性能を付加して、耐食性、耐候性、装飾性などの品質を更に向上させた皮膜。注記 主として塗膜の付着性を向上させるための下地処理として平均皮膜厚さ5μm未満の薄い陽極酸化皮 BC58膜を施し、その上に塗装を施したものは、複合皮膜には含まれない。 外観は6.3によって試験を行い、きず、むら、はがれなどの使用する上で問題となる欠点があってはならない。 なお、使用する上で問題となる欠点の判断は、受渡当事者間の協定による。欠点の程度は、限度見本によって示すのが望ましい。 複合皮膜の性能は、箇条6によって試験を行い、表2による。 複合耐食性複合耐食性試験b)紫外線蛍光ランプ式促進耐候性試験種類240240240−A1A2BC項目陽極酸化皮膜の厚さ(平均皮膜厚さ)a)μmキャス耐食性試験時間hレイティングナンバRN碁盤目試験試験時間h皮膜の付着性沸騰水試験耐アルカリ性試験時間hレイティングナンバRN紫外線蛍光ランプ促進耐候性試験試験時間h試験時間h複合耐食性キャス試験レイティングナンバRN試験時間hキセノンランプ式促進耐候性試験促進耐候性光沢保持率%試験時間hサンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験光沢保持率%キセノンランプ式促進耐候性試験キャス試験試験時間h12012072−種類A15以上、かつ、各測定点皮膜厚さが、すべて平均皮膜厚さの80 %以上でなくてはならない。120外観沸騰水試験後碁盤目試験塗膜の耐溶剤性塗膜にしわ、割れ、ふくれ及び著しい変色が生じてはならない。試験前後の塗膜の鉛筆硬度の低下は、JIS K5600-5-4の6.2に規定する硬度スケールで1204000外観著しい変退色及び著しいチョーキングが生じてはならない。3000外観著しい変退色及び著しいチョーキングが生じてはならない。耐候性a)サンシャインカーボンアーク灯式促進耐候性試験40002000100035030001500750250性能A2729.5以上25/2525/251単位以下でなければならない。249.5以上240729以上2000100075以上150075075以上参考適用環境過酷な環境で、かつ、紫外線露光量の多い地域の屋外過酷な環境の屋外一般的な環境の屋外屋内試験方法6.4246.56.616.6.26.76.86.92506.101. 適用範囲3. 用語及び定義 4. 種類5. 品質表2−陽極酸化塗装複合皮膜の性能 技術資料

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